10月チャペルコンサートを終えて

バリトン小玉晃氏を迎えて

まずは、ベートーヴェンの交響曲シリーズとして 今回は第2番。
アイデア満載の指揮者 河野正孝の解釈が奏者を唸らせ、気持ちをひとつにさせた。

そして後半、ゲスト登場。バリトン小玉晃氏とコントラバス三井脩平による モーツァルトのコンサートアリア
「美しい手と瞳のために」は、華麗なオブリガートに歌が朗々と語りかけ 優美な時が流れた。
次いで、マーラー「さすらう若人の歌」。
小玉氏は 大編成のオーケストラでは2回経験があるそうだが、シェーンベルク版は初めて とのこと。
様々な情景が浮かんでくる 抜群の表現力に圧倒された。

アンコールはガラッと雰囲気を変えて、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」より「シャンパンの歌」。
本物のシャンパンボトルを手に、オペラさながらの陽気さで早口の難曲を歌い上げ、会場を沸かせてくれた。

追記
バリトンとコントラバスのアリアは、2014年6月4日のチャペルで、ロバート・ハニーサッカー氏との共演した時の事を鮮明に覚えている。
しかし、彼は今回の演奏会の1週間ほど前に 急に天に召されてしまった。
楽団員にとっては、はからずも追悼の曲となってしまった。
冗談好きで、心に優しく響く歌声のハニーサッカー氏。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

Farbe庵